アエタ : 灰のなかの未来 : 大噴火と創造的復興の写真民族誌
著者
書誌事項
アエタ : 灰のなかの未来 : 大噴火と創造的復興の写真民族誌
京都大学学術出版会, 2024.2
- タイトル別名
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Aeta : resilience & transformability : call & response
- タイトル読み
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アエタ : ハイ ノ ナカ ノ ミライ : ダイフンカ ト ソウゾウテキ フッコウ ノ シャシン ミンゾクシ
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注記
参考文献: p292-296
内容説明・目次
内容説明
1991年、フィリピン・ルソン島のピナトゥボ山が20世紀最大の大噴火を起こし、その山麓奥深くに暮らしてきた先住民アエタ族は甚大な被害を受けた。70年代からアエタの調査を続けた著者はその大噴火に遭遇し、否応なく彼らの苦難に巻き込まれていく。人類学者としてNGOのワーカーとしてアエタと伴走する中で、著者は先住民の強靭な復興力を目の当たりにする。移動焼畑と狩猟採集で培われた柔軟な生業多様性を活かしたアエタは、国や世界をも動かしながら「新しい人間・新しい社会になった」と呼ぶべき創造的復興を遂げたのである。「コミットする人類学」の実践で学士院賞に輝いた著者が、45年にわたって参与したダイナミックな民族誌を多数の貴重な写真で報告する。
目次
- 第1部 先住民社会のレジリエンス(噴火前の暮らし;噴火の衝撃;創造的復興へ;カルメリータの人生行路―コミットメントする人類学者)
- 第2部 人類学と私たちの生き方の新しい転回/展開(変化と持続―被災からの創造的復興;人類史への示唆―ジェームズ・スコットの仕事を手がかりにして;いま、ここ、の物語から人類の未来へ―「鈍感な凡人」が運良く人類学者となれた意味)
「BOOKデータベース」 より