大西巨人論 : マルクス主義と芸術至上主義
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大西巨人論 : マルクス主義と芸術至上主義
幻戯書房, 2024.3
- タイトル読み
-
オオニシ キョジン ロン : マルクス シュギ ト ゲイジュツ シジョウ シュギ
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注記
年表第二次「政治と文学」論争の経緯: p337
『神聖喜劇』原稿リスト: p384-399
収録内容
- 単純な理念を持続すること
- 大西巨人の文芸観
- 批評のインターナショナリズム
- ドキュメンタリーを超えて
- 「この人」という他者
- 大西巨人と新日本文学会
- 漢詩文との対話
- 「食卓末席組」の生成
- 内破のコミュニズム
- 「神話」ならざるたたかいの「形象」
- 「神聖な義務」問題における論争の不成立
- 「仮構の独立小宇宙」における言葉の闘争
- 連環体長編小説考
- 虚言をめぐる思考実験
- 知識人の責務
- 「鏡山」に見る乗り越えの論理
- 「われわれ」を創出する批評
- 揚棄される個人
- 言論公表をめぐる観念小説
- 疾走する「たわぶれ心」
- 大西巨人研究の動向
- 大西巨人とその周辺
- フェアーな精神に触れる喜び
- 「無名」への意志
- 廃墟から未来を掘り起こす精神
- 「われわれ」を創造する「わたし」の運動
- 革命に向かう持久の思考
- 「何もない」現在を見つめること
- 戦後をめぐる反時代的考察
内容説明・目次
内容説明
革命の担い手「われわれ」が生まれるには、独りでも行く「われ」が存在しなければならない。日常生活そのものが闘争の場であることを示した作家・大西巨人。公正の実現を目指し、現実と芸術とを実践的に結びつけた文学者の、類を見ない創作の展開を追跡する。並走者・武井昭夫、湯地朝雄の仕事にも及ぶ、運動としての文学に迫る考察。
目次
- 1 大西巨人文芸の考察(単純な理念を持続すること―大西巨人素描;大西巨人の文芸観―初期批評の軌跡;批評のインターナショナリズム―「寓話風=牧歌的な様式の秘密」の位置 ほか)
- 2 大西巨人とその周辺―同時代の証言(次世紀に受け継がれるべき思考と表現の型―大西巨人『二十一世紀前夜祭』書評;明晰さが突きつける難問―大西巨人『日本人論争 大西巨人回想』書評;緊張と笑いとに満ちた物語―荒井晴彦『シナリオ 神聖喜劇』書評 ほか)
- 3 武井昭夫と湯地朝雄―二人の並走者(フェアーな精神に触れる喜び―第二次「政治と文学」論争再論;「無名」への意志―武井昭夫『創造としての革命』論;廃墟から未来を掘り起こす精神―武井昭夫『戦後史のなかの映画』書評 ほか)
「BOOKデータベース」 より