耳のために書く : 反散文論の試み
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耳のために書く : 反散文論の試み
水声社, 2024.2
- タイトル読み
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ミミ ノ タメ ニ カク : ハンサンブンロン ノ ココロミ
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注記
文献: 論文末
収録内容
- 視点なき思想 : 反散文論のほうへ / 野田研一 [著]
- 声の残響 : ハーマン・メルヴィル『白鯨』の口誦性 / 関根全宏 [著]
- 小説、舞台、教室 : 声が織りなす『フランケンシュタイン』 / 中川僚子 [著]
- 言葉の声 / 高山花子 [著]
- 説話の第三極論 : 声と文字の往還 / 小峯和明 [著]
- 文章の〈型〉の獲得 : 学校教育における美辞麗句集 / 湯本優希 [著]
- 声と音のペダゴジー : 音響共同体としての大学 / 佐藤壮広 [著]
- 世界と「言葉」の正常な関係とは : インゴルドを手がかりとして / 奥野克巳 [著]
- 語りかける文学の予祝 : 島尾ミホと石牟礼道子を中心に / 小谷一明 [著]
- 野生の中へ : 石牟礼道子の口承的な文学世界を翻訳するということ / ブルース・アレン [著] ; 相原優子訳
- 石牟礼道子の「声音」の思想 / 山田悠介 [著]
- 石牟礼文学における音読表現について : 『あやとりの記』を中心に / 徐嘉熠 [著]
- 音読に抗して : 吃音をめぐる私的エスキス / 中村邦生 [著]
内容説明・目次
内容説明
近代とは“散文の時代”。グーテンベルクの印刷革命による“文字/活字の文化”の覇権は、言葉から“声”を奪い、それを“目”の言語へと変容させた。私たちは“声”なき“散文の時代”を生きて久しい。視覚化された言語が産み落とした“散文”とは何かを問い直し、記憶による思考から成る“声の文化”の行方を英米文学・日本古典文学・文化人類学・環境文学など多岐にわたる視座から探る試み。
目次
- 第1部 テクストの“声”を聴く(視点なき思想―反散文論のほうへ;声の残響―ハーマン・メルヴィル『白鯨』の口誦性;小説、舞台、教室―声が織りなす『フランケンシュタイン』 ほか)
- 第2部 聴覚空間の文化(説話の第三極論―声と文字の往還;文章の“型”の獲得―学校教育における美辞麗句集;声と音のペダゴジー―音響共同体としての大学 ほか)
- 第3部 “声”から“声”へ(語りかける文学の予祝―島尾ミホと石牟礼道子を中心に;野生の中へ―石牟礼道子の口承的な文学世界を翻訳するということ;石牟礼道子の「声音」の思想 ほか)
「BOOKデータベース」 より