コレクションと歴史意識 : 十九世紀日本のメディア受容と「好古家」のまなざし
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コレクションと歴史意識 : 十九世紀日本のメディア受容と「好古家」のまなざし
勉誠社, 2024.2
- タイトル別名
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コレクションと歴史意識 : 十九世紀日本のメディア受容と好古家のまなざし
日本の19世紀における「好古家」の蒐集活動と歴史意識 : 武蔵国の在村医小室元長を中心に
- タイトル読み
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コレクション ト レキシ イシキ : 19セイキ ニホン ノ メディア ジュヨウ ト コウコカ ノ マナザシ
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注記
あとがきに「学位請求論文「日本の19世紀における「好古家」の蒐集活動と歴史意識 : 武蔵国の在村医小室元長を中心に」(一橋大学大学院、2020年11月提出)をもとに執筆されたもの」とあり
令和5年度日本学術振興会科学研究費補助金「研究成果公開促進費」助成出版
白石関係刊行物略年表: p191-192
索引: 巻末p1-11
内容説明・目次
内容説明
書籍や古器物の蒐集に明け暮れた「好古家」のコレクションから、十九世紀の歴史意識に迫る。ヒト・モノ・情報の流通が成熟していった十八世紀半ば、それらをひたすらに集め、記録し、事物の起源・沿革に想いを馳せる人々が各地に現れてきた―古いものに強いこだわりをもった彼らは、「好古家」と呼ばれるようになる。「好古家」たちは、明治の世を迎えてからも古いものへの関心を失うことはなかった。前時代の学者に憧れ、それまでの学問蓄積やネットワークを引き継ぎつつ、新しい学知やメディアをも使いこなすことで知識を深め、「江湖」に同好の士を求めていったのである。ときに新聞・雑誌に載って共有・発信されたその営為の痕は、いまも刊行物やコレクションとして遺され、歴史学をはじめとした人文学研究の基盤となっている。幕末・明治という転換の時代を生きた一人の「好古家」に視座を置き、彼が遺した書簡や紀行文、編纂物を手がかりとしてそのコレクションを紐解く。そこから見えてくるのは、蒐集活動の実態と古いものへ注がれた熱いまなざしである。大学という制度や学知が確立する以前の在野における歴史研究の実相とアカデミズムへの継承を描き出す画期的著作。
目次
- 「好古家」のコレクションに歴史意識を探る
- 第1部 「好古家」の蒐集活動と近代メディア受容(随筆による知識の蒐集と活用;新聞・雑誌の購読と読者共同体;随筆からみえる歴史意識;新井白石著作の蒐集と予約出版)
- 第2部 「好古家」のまなざしと歴史意識(考古学的知識の受容と遺跡・遺物へのまなざし;旅先でのまなざしと歴史意識;旧旗本領における交友と同時代認識;小田原衆所領役帳をめぐる交友と歴史研究)
- 「好古家」のコレクションからみえる十九世紀の歴史意識
「BOOKデータベース」 より