風姿花伝研究
著者
書誌事項
風姿花伝研究
臨川書店, 2024.2
- タイトル別名
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A comprehensive study of Fūshi kaden
- タイトル読み
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フウシ カデン ケンキュウ
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注記
文献一覧: p703-726
収録内容
- 序論
- 花修篇の本文改変
- 花修篇・別紙口伝に見える敬語と相伝時の書き換え
- 別紙口伝の著述の過程
- 衆人愛敬論と義持の増阿弥厚遇との関係
- 足利義持と能役者増阿弥
- 「まことの花」の概念の形成
- 奥義篇著述の動機と過程
- 花修篇の成立過程・性格および成立後のゆくえ
- 神儀篇の成立経緯と著述の意図
- 大様なる能と世阿弥の祝言脇能の確立
- 「幽玄」の「花」との関係
- 「人体」の概念と物まね論の質的変化
- 〈歌舞能〉の形成
- 世阿弥の「十体」「風体」の由来と用法
- 儒学・禅・仏教の語彙と中国の文章表現の影響
- 世阿弥の能楽論における朱子学の影響
- 「花」の獲得
- 「風姿」と「風」「姿」
- 『花伝』『風姿花伝』の著述過程・成立時期に関するまとめと補足的考察
- 結論
内容説明・目次
内容説明
『風姿花伝』を徹底解剖する。世阿弥自身による能楽伝書本文の書き換えの全貌を解明する、『風姿花伝』研究の最先端。室町文化の知られざる美意識の深まりが、世阿弥の言葉により立ち現れる。
目次
- 序論
- 上篇 世阿弥による藝論の書き換えとその意味―『風姿花伝』成立までの道すじ(花修篇の本文改変―足利義持期における世阿弥の方針転換;花修篇・別紙口伝に見える敬語と相伝時の書き換え―被伝授者四郎への伝言;別紙口伝の著述の過程―義満期の草稿の推定および義持期における書き換え;衆人愛敬論と義持の増阿弥厚遇との関係―世阿弥の観客に対する思想の変化;足利義持と能役者増阿弥―『風姿花伝』成立背景としての両者の存在の意味 ほか)
- 下篇 『花伝』『風姿花伝』における用語・概念―世阿弥のことばの獲得と藝論の展開(大様なる能と世阿弥の祝言脇能の確立―近江猿楽・田楽新座の藝との関係;「幽玄」の「花」との関係―二条良基と世阿弥の美への意識を中心に;「人体」の概念と物まね論の質的変化;“歌舞能”の形成―「舞」「はたらき」「花鳥風月」「歌道」;世阿弥の「十体」「風体」の由来と用法 ほか)
- 結論
- 附録
「BOOKデータベース」 より