動物・植物・鉱物から探る古代中国

書誌事項

動物・植物・鉱物から探る古代中国

中村慎一編

(日中共同研究成果報告書, 3)

六一書房, 2024.3

タイトル別名

動物植物鉱物から探る古代中国

タイトル読み

ドウブツ・ショクブツ・コウブツ カラ サグル コダイ チュウゴク

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注記

文献あり

収録内容

  • 田螺山遺跡出土石器とその使用痕分析
  • 上條信彦, 原田幹, 孫国平 著
  • 跨湖橋遺跡出土木器
  • 村上由美子, 齋藤哲, 中村慎一 ほか 著
  • 田螺山出土木器. 2
  • 浦蓉子, 川崎雄一郎, 鶴来航介 ほか 著
  • 江家山遺跡出土木器
  • 村上由美子, 桃井宏和, 中村慎一 ほか 著
  • 現代カザフスタンにおけるキビとアワ
  • 竹井恵美子 著
  • 銭塘江流域新石器時代前半の環境と生業の実態
  • 金原正明, 金原正子, 杉山真二 ほか 著
  • 良渚古城遺跡群・鍾家港南段地点および卞家山地点出土の鳥類遺体
  • 江田真毅, 宋姝, 菊地大樹 ほか 著
  • 中国の新石器時代の遺跡から出土するカメ類の遺骸
  • 平山廉, 孫国平, 王永磊 ほか 著
  • 中国浙江省の考古遺跡から出土したサルの化石
  • 浅見真生, 伊藤毅, 高井正成 ほか 著
  • 中国産水銀朱を用いた古代日本の遺跡の時代変遷と地域性
  • 神谷嘉美, 高橋和也, 南武志 著
  • 田螺山遺跡出土のチャノキとみられる遺物のDNA分析にむけて
  • 熊谷真彦, 水野文月, 王瀝 著

内容説明・目次

内容説明

われわれ現代人の日々の生活において、動物・植物・鉱物といったいわゆる自然物との関係はきわめて希薄になっている。しかし、新石器時代の中国においては、食料として、道具の材料として、あるいは建材として、自然物は日常に存在していた。生活文化の大部分を自然物が占めていたと言い換えてもよい。考古学的遺跡から出土する遺物のうち、何らかの形で人の手が加わったものを人工遺物、加わっていないものを自然遺物と考古学者は呼びならわしている。しかし、その区別は便宜的なものにしかすぎない。人工遺物であっても、その素材は粘土(土器)、石塊(石器)、樹木(木器)、動物骨(骨器)といった自然物であることに変わりはない。そこに、狭義の考古学者だけではなく、人類学、動・植物学、遺伝学、分析化学、地球化学などの専門家が研究に参画する必然性が生まれる。本書は、そうした研究者グループにより進められている日中共同研究プロジェクトの研究成果の一部を収めたものである。「1 遺物の考古学的研究」「2 動植物遺体に関する研究」「3 出土遺物の考古科学的研究」の3部構成としたが、この区分もまた便宜的なものである。いわゆる文系の学問と考えられている考古学であるが、実は自然科学者との協働なくしてはもはや成り立たなくなっている。逆に言えば、自然科学との学際的連携によって考古学は新たな飛躍のチャンスを手に入れた。伝統的な学問としての「中国語」の世界に新風を吹き込もうとする研究者たちの奮闘する姿がここにある。

目次

  • 1 遺物の考古学的研究(田螺山遺跡出土石器とその使用痕分析;跨湖橋遺跡出土木器;田螺山出土木器(2) ほか)
  • 2 動・植物遺体に関する研究(現代カザフスタンにおけるキビとアワ;銭塘江流域新石器時代前半の環境と生業の実態;良渚古城遺跡群・鍾家港南段地点および卞家山地点出土の鳥類遺体 ほか)
  • 3 遺物の考古科学的研究(中国産水銀朱を用いた古代日本の遺跡の時代変遷と地域性;田螺山遺跡出土のチャノキとみられる遺物のDNA分析にむけて)

「BOOKデータベース」 より

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