進化の中の人間 : ヒトの意識進化を哲学する
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進化の中の人間 : ヒトの意識進化を哲学する
知泉書館, 2024.3
- タイトル読み
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シンカ ノ ナカ ノ ニンゲン : ヒト ノ イシキ シンカ オ テツガク スル
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注記
参考文献: p281-284
内容説明・目次
内容説明
宇宙は138億年前のビッグバンにより誕生した。物質の進化の中で太陽系とともに地球が出現し、地球上に生命が誕生する。物質は物理進化から化学進化を経て多くの分子化合物となった。さらに高分子有機化合物が生成されると、海底にはリボ核酸(RNA)やDNAが形成される。その結果、40億年前に生命体となる起源生物が出現した。これが生命の進化の始まりである。起源生物は細胞進化や環境進化、系統進化などにより単細胞から多細胞へと変容し、多くの器官や臓器がつくられ、神経伝達機能の発達とともに多様な自然の生態系が形成された。進化の中で人間は独自の様相を示している。それは人間が意識をもち思考する生き物になったことである。そのためには二足歩行と言語の獲得が決定的な要因となる。五感により外の世界に触れ、名前を付けることが存在経験となった。生態系の多様化により世界は拡張していき、そこで得た豊富な記憶が人間の文化と文明を展開する基盤となる。好奇心は人間を存在の森へと誘い、古代思想では存在の問題/形而上学が主要な課題になった。「神は在りて在るもの」と語られ、古代インドでは万物はサット(有)から開展し生成されたとされ、学問や宗教の源泉となった。生命体は基本的に複製と代謝、適応機能を備えて進化を促す。そのメカニズムが進化を支え新たな存在を生み出してきた。本書は先端科学の知見を活用し「進化」を通して人類の未来に新たな知恵を提供する挑戦的な試みである。
目次
- 序論
- 第1章 生物における適応機能の考察
- 第2章 進化学上の人類進化
- 第3章 人間の意識とは
- 第4章 世界の存在
- 終章
「BOOKデータベース」 より