フリードリヒ・シラー自由の美学 : 仮象と遊戯の人間形成論
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書誌事項
フリードリヒ・シラー自由の美学 : 仮象と遊戯の人間形成論
慶應義塾大学出版会, 2024.4
- タイトル別名
-
フリードリヒ・シラーと文学の使命 : 人間形成における「美的仮象」の役割
Friedrich Schillers ästhetische bildungskonzeption
フリードリヒシラー自由の美学 : 仮象と遊戯の人間形成論
- タイトル読み
-
フリードリヒ・シラー ジユウ ノ ビガク : カショウ ト ユウギ ノ ニンゲン ケイセイロン
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注記
2022年に慶応義塾大学大学院社会学研究科に提出した博士論文『フリードリヒ・シラーと文学の使命 : 人間形成における「美的仮象」の役割』を土台としたもの
慶應義塾学術出版基金による出版助成を受けたもの
主要参考文献: p311-326
人名索引: 巻末p1-3
シラー著作索引: 巻末p4-5
事項索引: 巻末p6-9
内容説明・目次
内容説明
十八世紀ドイツを代表する思想家であり『群盗』で名高いフリードリヒ・シラー(一七五九‐一八〇五)は、医学、人間学、歴史、哲学、美学、文学といった多様な分野で活躍した。本書は、哲学的医師としてのシラーの歩みに着目し、「人間の自由」をめぐってシラーが紡ぎ出した思考の全貌を明らかにする。シラーは、初期思想形成期からその思索の頂点と言える『美的教育書簡』(一七九五)の成立に至るまで、身体的自然のみには還元することのできない精神の自由な活動を保証し、自己形成を促進しうる媒体とは何かを考究し続けた。その「人間」研究の軌跡を辿り、有用でないものとして周縁に追いやられがちな文学や芸術、文化が人間の「自由」に果たす役割と可能性を追究する。
目次
- 美はいかに人を形成するか
- 第1部 哲学的医師シラーによる「人間の使命」の探究(十八世紀ドイツの人間学;人間は機械か有機体か;「人間の使命」のアポリアと新たな自律の原理)
- 第2部 歴史と人類の使命(「自由と人間性」への移行としての歴史;歴史を物語る)
- 第3部 「美的仮象」の条件と役割(「哲学する時代」における文学の使命;近代人のための芸術構想;美はなぜ「移行」を可能にするか;「美的仮象」の条件)
- 結論 文化という陶冶空間と自由
「BOOKデータベース」 より