ウクライナの小さな町 : ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史
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書誌事項
ウクライナの小さな町 : ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史
作品社, 2024.4
- タイトル別名
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A small town in Ukraine : the place we came from, the place we went back to
- タイトル読み
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ウクライナ ノ チイサナ マチ : ガリツィア チホウ トアル ユダヤジン イッカ ノ レキシ
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注記
原著 (Allen Lane/Penguin Books, 2023) の全訳
参考文献: p285-303
内容説明・目次
内容説明
現在の西ウクライナにまたがるガリツィア地方は、歴史的に、オーストリア、ポーランド、ドイツ、ソ連とさまざまな国に支配され、翻弄されてきた。本書の舞台は、ガリツィア地方の小さな町クラコーヴィエツ。著者はイギリスの著名な歴史家で、彼の先祖はこの町出身のユダヤ人である。歴史家として客観的かつ生き生きとこの町がたどった歴史を語る一方で、この町と深い縁のある自分の祖先を悼むように、家族がたどった苦難の歴史を追いかけてゆく。ユダヤ人差別はありながらも多民族が共存したハプスブルク時代、国と国のはざまで幾多の戦争に蹂躙された混乱期、ウクライナとポーランド両者のナショナリズムに引き裂かれた近代、ナチスとソ連による恐怖支配、そして現代へ―。ガリツィア地方という、国と国のはざま。そしてユダヤ人という、民族と民族のはざま。―二つの「はざま」の視点から、ガリツィア地方、ウクライナ、そして東欧の人びとがくぐり抜けた歴史が照らし出される。
目次
- 逮捕
- 三匹の魚
- 「このうえなく華やかなりし時代」
- シュテットルの勃興
- 皇帝のクラコーヴィエツ
- 燃えるシュテットル
- クラコーヴィエツからベルリンへ
- ベルリンからクラコーヴィエツへ
- 三つの体制のもとで
- 「おまえは心配しなくていい。おまえはおれのユダヤ人だ」
- 「小さな町です―聞いたこともないと思います」
- 一匹になった魚
- クラコーヴィエツに帰る
「BOOKデータベース」 より