レーニンの墓 : ソ連帝国最期の日々
著者
書誌事項
レーニンの墓 : ソ連帝国最期の日々
(現代史アーカイヴス)
白水社, 2024.4
- 下
- タイトル別名
-
Lenin's tomb : the last days of the Soviet empire
- タイトル読み
-
レーニン ノ ハカ : ソレン テイコク サイゴ ノ ヒビ
大学図書館所蔵 件 / 全16件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
2011年刊の再刊
参考文献: 巻末p16-21
内容説明・目次
内容説明
1991年12月にソ連が崩壊して、すでに30年。本書は、当時の政権中枢や反対制派の人物多数にインタビューや取材を重ね、彼らの内面に「スターリニズム」がいかに深く根ざしていたかを探り、ソ連崩壊に至るまでの過程を追いかけた、記念碑的な作品だ。変革期には様々な「人間ドラマ」を見ることができる。物理学者サハロフに代表されるように、体制批判に向かう英雄的な人びと、時流に迎合し、反ユダヤ主義に走る数学者シャファレビッチのような人びと、現状に疑問を抱きつつも、体制にとどまり、前へ進めないゴルバチョフのような人びと…。本書のタイトルは、レーニンをレーニン廟に祭り上げるのではなく、レーニンを完全に葬り去り、批判の俎上に載せられるかどうかを意味し、それがロシアの真の再生の鍵を握ることを表わす。したがって、ゴルバチョフやその周辺の人びとは、やがて時代の潮流にのみこまれ、歴史に追い越されていくことになる。本書の優れている点は、全体主義国家の制度とイデオロギーの破綻を、広く深く観察していることだ。取材の射程は、サハリン島やシベリアの炭鉱の地下から、カフカス、中央アジアの集団農場、都市部の言論・文化界、共産党中央にまで及んでいる。そして、ソ連を支配していた共産党の独裁体制、党と国家の構成体が自壊していく軌跡を、臨場感たっぷりに描くことに成功している。
目次
- 第3部 革命の日々(「明日は戦に」;失われた幻想;十月革命 ほか)
- 第4部 「一度目は悲劇として、二度目は茶番として」
- 第5部 裁かれる旧体制
「BOOKデータベース」 より