近世後期の大名家格と儀礼の政治史

書誌事項

近世後期の大名家格と儀礼の政治史

篠﨑佑太著

(30s)

思文閣出版, 2024.2

タイトル読み

キンセイ コウキ ノ ダイミョウ カカク ト ギレイ ノ セイジシ

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注記

博士学位請求論文「幕末期の幕藩関係と家格・儀礼」 (中央大学, 2018年度) をもとに加除・修正を加えたもの

内容説明・目次

内容説明

近世後期から幕末期にかけて、「内憂外患」の政治状況下で幕藩関係はいかなる変容を遂げたのか。本書では、大名家格のひとつである殿席と、御目見などの殿中儀礼との関係を分析することで、その実態を追究する。とくに将軍家ゆかりの諸大名が控える大廊下下之部屋に着目し、同席をめぐって行われる幕府と大名たちとの政治的駆け引き、およびその影響を検討した。またペリー来航後、大廊下席の諸大名が政治的に急浮上していく過程や、幕府が諸大名をどのように遇したのかを、幕末期に将軍の拠点となる二条城・大坂城での殿中儀礼の具体的な様相とともに明らかにし、「衰微する御威光」の真相を探る。

目次

  • 序章
  • 第1部 近世後期における大名殿席の展開(近世中期の幕藩関係と政治交渉―福井藩松平家の家格上昇運動を事例に;十八世紀後期における大名家の家格の変化―福岡藩黒田家を事例に;補論 寛政期の江戸城殿中と殿席―幕府目付による「御座敷内通路」をめぐって;文政・天保期における大名家の家格上昇と集団化―大廊下席大名を中心に;嘉永期における御家相続と家格―川越藩松平家を事例に)
  • 第2部 幕末期の幕府政治と大廊下席大名の政治参加(嘉永期における徳川斉昭「参与」の実態と影響;安政四年における大廊下席大名の政治動向―「同席会議」の上申書提出をめぐって)
  • 第3部 幕末期の政治と殿中儀礼(文久の幕政改革と諸大名の政治参加―江戸城登城と「国事周旋」;元治元年の二条城―殿中儀礼と幕府政治;慶応期大坂城における殿中儀礼)
  • 終章

「BOOKデータベース」 より

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  • 30s

    思文閣出版 2024.2-

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