解離 : 若年期における病理と治療
著者
書誌事項
解離 : 若年期における病理と治療
みすず書房, 2024.2
新装版
- タイトル別名
-
Dissociation in children and adolescents : a developmental perspective
- タイトル読み
-
カイリ : ジャクネンキ ニ オケル ビョウリ ト チリョウ
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注記
索引あり
引用文献・引用文献補遺: 巻末xv-lxii
内容説明・目次
内容説明
本書は、「解離」を包括的に描いたはじめての書である。副題に「若年期における病理と治療」とあるが、これは主題の限定を意味するのではなく、解離性障害の多くが児童/青年期に受けた虐待や非道処遇と密接に関連しているからである。なかでも解離性同一性障害ともいわれる多重人格性障害には、その傾向が著しい。著者は、長年の研究から、一見奇怪な解離性症状、たとえば複数の交代人格の出現なども、同一性の確立と基本的発達過程の挫折ととらえ、発達論的見地から病的解離を理解しようとする。正常な解離と病的解離のちがいや解離性障害の診断から、どのような治療を、特に発達途上の児童/青年に行なうべきかまで、現在のアメリカの研究を総動員した本書は、医師・専門家や被害者・関係者にとって不可欠の書となろう。
目次
- 第1章 序説
- 第2章 児童期心的外傷と非道処遇の本性と効果
- 第3章 非道処遇の転帰への影響因子と共通主題
- 第4章 解離序説
- 第5章 病的解離
- 第6章 外傷・解離・記憶
- 第7章 病的解離のモデルをめざして
- 第8章 「離散的行動状態」モデル
- 第9章 解離の発達的基盤
- 第10章 日常生活における解離と変成状態
- 第11章 解離症例提示―症例素描
- 第12章 臨床的現象学と診断
- 第13章 治療の哲学と原則
- 第14章 個人治療
- 第15章 解離性家族と家庭外居住
- 第16章 精神薬理学
「BOOKデータベース」 より