ある晴れたXデイに
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ある晴れたXデイに
(カシュニッツ短編傑作選)
東京創元社, 2024.4
- Other Title
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Der Tag X und andere Geschichten
- Title Transcription
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アル ハレタ Xデイ ニ
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Note
Marie Luise Kaschnitz Gesammelte Werkeの抄訳
Contents of Works
- 雪解け = Schneeschmelze
- ポップとミンゲル = Popp und Mingel
- 太った子 = Das dicke Kind
- 火中の足 = Die Füße im Feuer
- 財産目録 = Das Inventar
- 幸せでいっぱい = Glückes genug
- 作家 = Der Schriftsteller
- 脱走兵 = Der Deserteur
- いつかあるとき = Zu irgendeiner Zeit
- 地滑り = Der Bergrutsch
- トロワ・サパンへの執着 = Die übermäßige Liebe zu Trois Sapins
- チューリップ男 = Der Tulpenmann
- ある晴れたXデイに = Der Tag X
- 結婚式の客 = Der Hochzeitsgast
- 旅立ち = Die Abreise
Description and Table of Contents
Description
非行の果てに死んだはずの養子に怯え、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実とは…(「雪解け」)。知らぬ間に手脚に痣や傷が増えていく会社員の女性。親指の付け根を切ってしまっても気づかず、すねを拳骨で打ってもまったく痛みを感じない。自己観察を続ける彼女の生活は、どんどん異様になっていき…(「火中の足」)。広告塔に大きな写真が貼られ、新聞でも連日報道された、行方不明の少年を探すことに取り憑かれた女性は、その少年を見つけたのだが…(「幸せでいっぱい」)。町が消え、家も、学校も、図書館も、なにもかもがなくなる。みんながいなくなり、あとは地を這う人間の残骸がいるだけ。―世界が滅亡するXデイが気がかりで、ある母親はその日に起こるはずのことについて詳細な手記を執筆する…(「ある晴れたXデイに」)。日常に忍びこむ幻想。悲劇と幸福が結びついた人生観。歪で奇妙な家族たち。戦後ドイツを代表する女性作家による、『その昔、N市では』に続く全15作の傑作短編集!
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