暴力のありか : 中国古代軍事史の多角的検討
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書誌事項
暴力のありか : 中国古代軍事史の多角的検討
臨川書店, 2024.4
- タイトル別名
-
The whereabouts of violence : a diversified analysis of the early Chinese military history
- タイトル読み
-
ボウリョク ノ アリカ : チュウゴク コダイ グンジシ ノ タカクテキ ケントウ
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注記
その他のタイトルは巻末の英文目次による
日本学術振興会・科学研究費補助金による研究項目「中国古代軍事史の多角的検討 : 「公認された暴力」のありか」(基盤研究B 課題番号19H01318)の成果報告書となる論文集
引用文献表: 各章末
収録内容
- 序論 / 宮宅潔 著
- 中国古代史における暴力 / チャールズ・サンフト著
- 中国古代の正戦論と『史記』の戦争叙述 / 金秉駿著
- 両漢の田猟賦と軍礼 / 佐藤達郎著
- 南北朝時代における仏教と軍事 / 古勝隆一著
- 新発見の簡牘から見た秦~前漢初期の傅籍制度の沿革 / 陳偉著
- 征服軍の撤退 / 宮宅潔著
- 戦時体制から日常行政体制へ / 孫聞博著
- 唐代節度使の出現原因 / 李基天著
- 戦争と王権 / 佐川英治著
- 戦争と貨幣 / 宮宅潔著
- 軍事と刑罰 / 鷹取祐司著
内容説明・目次
内容説明
暴力は中国史に何をもたらしたのか。人々が受け入れ、承認し、さらには規定する暴力―公認された暴力―、とりわけ戦争という巨大な暴力は、中国古代の政治・経済・思想・社会を定義する強制力としていかなる機能を有したのか。軍事史研究に「軍事文化」の視点をも盛り込み、暴力により変容する社会と人間の様相を明らかにする。
目次
- 序論
- 第1部 暴力へのまなざし(中国古代史における暴力;中国古代の正戦論と『史記』の戦争叙述:暴力正当化の基準をめぐって;両漢の田猟賦と軍礼:暴力の儀礼化に関する一断章;南北朝時代における仏教と軍事:僧伝の検討)
- 第2部 戦時と平時のはざま(新発見の簡牘から見た秦〜前漢初期の傅籍制度の沿革;征服軍の撤退:里耶秦簡よりみた占領統治の展開;戦時体制から日常行政体制へ;秦漢時代の県の治安担当官吏について;唐代節度使の出現原因:対外戦争の様相変化を手がかりに)
- 第3部 戦争の磁力(戦争と王権:『商君書』にみる「強国」「天下」と軍功爵制;戦争と貨幣:秦の占領統治と半両銭の流通;軍事と刑罰:秦漢時代における軍事の地位低下についての試論)
「BOOKデータベース」 より