人種の母胎 : 性と植民地問題からみるフランスにおけるナシオンの系譜

書誌事項

人種の母胎 : 性と植民地問題からみるフランスにおけるナシオンの系譜

エルザ・ドルラン著 ; ファヨル入江容子訳

人文書院, 2024.5

タイトル別名

La matrice de la race : généalogie sexuelle et coloniale de la nation française

タイトル読み

ジンシュ ノ ボタイ : セイ ト ショクミンチ モンダイ カラ ミル フランス ニオケル ナシオン ノ ケイフ

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注記

文献一覧: p389-407

原著 (Édition La Découverte, 2009) の全訳

内容説明・目次

内容説明

解きがたく結びついた性と人種。17・18世紀のフランスでは、女性はか弱く虚弱な身体を持つゆえに劣っているとされ、その不健康さは男女の不平等を正当化するものであった。この性的差異の概念化が、いかにして植民地における人種化の理論的な鋳型となり、支配を継続させる根本原理へと変貌をしたのか、その歴史を鋭く抉り出す。

目次

  • 1 女性たちの病気(気質;病気に性別はあるのか;突然変異の身体―娼婦、アフリカ人女性、女性同性愛者;異常興奮と罰)
  • 2 国民の生成(階級闘争という悪気;“母”の誕生;産科学知の歴史的認識論;母乳、血、大地)
  • 3 人種の発明(植民地に試される“国民”;人種主義の系譜学;「ニグロの病気」)

「BOOKデータベース」 より

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