変身 : カフカ : 「弱さ」という巨大な力
著者
書誌事項
変身 : カフカ : 「弱さ」という巨大な力
(NHK「100分de名著」ブックス)
NHK出版, 2024.6
- タイトル別名
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Die Verwandlung : Kafka
カフカ変身 : 「弱さ」という巨大な力
変身 : カフカ : 弱さという巨大な力
- タイトル読み
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ヘンシン : カフカ : 「ヨワサ」 ト イウ キョダイナ チカラ
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注記
読書案内: p147-149
年譜: p61, 103
「NHK100分de 名著」において、2012年5月に放送された「カフカ 変身」のテキストを底本として加筆・修正し、新たにブックス特別章、読書案内などを収載したもの。
内容説明・目次
内容説明
主人公が「虫けら」になる小説の何がそんなにすごいのか?カフカを読むことは、自分を知ることにつながる。そしてこの作品は、「個の孤立」だけでなく「家族の孤立」として読むこともできる―と著者は言う。カフカ没後からちょうど百年、不安と孤独を抱える人が多い今、個の弱さを知ることで人と人とのつながりの大切さを考える「介護文学」として読み直す。
目次
- 第1章 しがらみから逃れたい(突然「虫けら」になったサラリーマン;意味と理由が存在しないストーリー;意外にも「いい人」だったカフカ;父親=巨大な存在;カフカが選べなかった救いの道;思うように身体が動かない状況)
- 第2章 前に進む勇気が出ない(引きこもりになったグレゴール;外の世界へつながる「窓」;フェリスという女性;フェリスとの文通と「地下室」願望;「あたりまえ」という巨大なハードル;「法律の門」の前でためらう男)
- 第3章 居場所がなくなるとき(家族関係からの解放;「居場所を失う」ことへの不安と期待;東方ユダヤ人への憧れ;『変身』と対極にある『城』;「時代の必然」として生まれたカフカの小説;存在のあやうさ)
- 第4章 弱さが教えてくれること(病気と死;エコロジカル・ライフ;「弱さ」という巨大な力;草の根運動のバイブルだったカフカ作品;ホームレスと「カフカの階段」;自分や世界と向き合うために;カフカの小説は、自分を知るための鏡である)
- ブックス特別章 ポスト・コロナの『変身』再読(コロナ禍で『変身』を訳す;孤立する家族;誰が「ケア」するのか;ラストシーンに隠された不協和音;『断食芸人』との比較)
- 読書案内
「BOOKデータベース」 より