アレクシエーヴィチ : 戦争は女の顔をしていない : 人びとの声を紡ぐ

書誌事項

アレクシエーヴィチ : 戦争は女の顔をしていない : 人びとの声を紡ぐ

沼野恭子著

(NHK「100分de名著」ブックス)

NHK出版, 2024.6

タイトル別名

アレクシエーヴィチ戦争は女の顔をしていない : 人びとの声を紡ぐ

戦争は女の顔をしていない : アレクシエーヴィチ

У войны не женское лицо : Светлана Алексиевич

タイトル読み

アレクシエーヴィチ : センソウ ワ オンナ ノ カオ オ シテ イナイ : ヒトビト ノ コエ オ ツムグ

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注記

タイトルは背による

「NHK100分de名著」において、2021年8月に放送された「アレクシエーヴィチ 戦争は女の顔をしていない」のテキストを底本として加筆・修正し、新たにブックス特別章、読書案内などを収載したもの

関連略年譜: p[164]-[165]

読書案内: p166-173

内容説明・目次

内容説明

プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨だが、圧倒的な身体性を伴って生を希求する。初のノンフィクションでのノーベル文学賞受賞作家・アレクシエーヴィチによる「証言文学」の金字塔。

目次

  • 第1章 証言文学という「かたち」(「これは女の仕事じゃない」;「ユートピアの声」五部作;証言文学という創作手法;五百人を超える「声」の合唱;証言文学は「生きている」;証言が響き合い、浄化し合う;「小さな人問」の声を拾い集めて;多声性によって描かれる輪郭;「大文字の歴史」が取りこぼしてきたもの)
  • 第2章 ジェンダーと戦争(「兄弟姉妹たちよ!」の呼びかけに応えて;銃を手に最前線で戦った女性たち;勇敢な兵士と良妻賢母、二つの顔;「身体の記憶」を書き取る;紀貫之とアレクシエーヴィチ;ハイヒールと銃弾;戦場で唯一私的な営み―恋愛)
  • 第3章 時代に翻弄された人びと(「母なる祖国」というプロパガンダ;毎日流れる愛国の歌;プロパガンダの時代が終わっても;捕虜になった兵士を待っていたもの;わが国で捕虜になった者はいない;勝利を奪われ、差別された女性たち;検閲が隠す戦争の闇;「すばらしい顔」と「恐ろしい顔」)
  • 第4章 「感情の歴史」を描く(歴史学と文学の違い;苦しみの言葉は時を超える;トラウマ―終わらない戦争;共感=エンパシーの力;ドイツ人へのエンパシー;動物や自然への共感;「自由かパンか」)
  • ブックス特別章 逆走する歴史(ウクライナへのロシアの侵攻;ディストピアにおける言葉;スターリンの“功罪”;兵力動員;後戻りする時代;時代の証言;アダプテーションの例;作家の使命)
  • 読書案内

「BOOKデータベース」 より

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