水と清潔 : 風呂・トイレ・水道の比較文化史

書誌事項

水と清潔 : 風呂・トイレ・水道の比較文化史

福田眞人著

(朝日選書, 1043)

朝日新聞出版, 2024.8

タイトル別名

水と清潔 : 風呂トイレ水道の比較文化史

タイトル読み

ミズ ト セイケツ : フロ・トイレ・スイドウ ノ ヒカク ブンカシ

注記

主な参考文献: p267-272

内容説明・目次

内容説明

インド・ヒンドゥー教徒たちは汚穢あふれる聖なるガンジス川で沐浴し、イスラム教徒たちは水で浄めた身でなければモスクへ入ることを許されない。十字軍時代のキリスト教聖職者たちは、ローマ風呂での乱れた風俗を嫌い、イスラム教への対抗のため、身体を洗わず、糞尿の上に平然と座すことで聖者とあがめられた者もいた。江戸っ子の風呂好きは有名だが、最初に風呂の入浴を始めたのは京の公家たちだった。幕末明治の江戸東京では公衆浴場が大流行したが、陸軍医として清潔を旨としていた鷗外は、自宅に風呂があるものの、金盥にためた湯を使い手拭で身体を拭うのみだった。日本の歴史、世界の文化から、水と人、清潔の概念の諸相を照らし、その関係の変遷をたどる。

目次

  • 序章 豊富な水と不足する水―すべての根源、インドの場合
  • 第1章 水事情のいま
  • 第2章 水と「清潔」という概念
  • 第3章 水と衛生行政―英国の場合
  • 第4章 江戸の水、明治の水
  • 第5章 水の効能―水治療・温泉・海水浴
  • 第6章 鷗外の手拭、北里の大風呂―清潔と近代
  • 終章 変化とは―水の不足と世界の国々

「BOOKデータベース」 より

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