京都学派とディルタイ哲学 : 日本近代思想の忘却された水脈

書誌事項

京都学派とディルタイ哲学 : 日本近代思想の忘却された水脈

牧野英二著

法政大学出版局, 2024.8

タイトル別名

Kyoto-schule und die Philosophie Wilhelm Diltheys : Wilhelm Dilthey × Nishida Kitaro, Tanabe Hajime, Watsuji Tetsuro, Miki Kiyoshi

タイトル読み

キョウト ガクハ ト ディルタイ テツガク : ニホン キンダイ シソウ ノ ボウキャク サレタ スイミャク

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収録内容

  • 「へだたり」を哲学する
  • 西田幾多郎とディルタイ哲学
  • 田辺元とW・ディルタイの思索の「家族的類似性」
  • 田辺哲学と「歴史的理性批判」への道
  • 和辻哲郎に対するディルタイの影響の多面性
  • 和辻倫理学とディルタイ解釈学
  • 三木清とディルタイ解釈学
  • マルクス主義とディルタイ批判の変遷
  • 『構想力の論理』と歴史的構想力の批判
  • 「想像力の植民地化」を超えて

内容説明・目次

内容説明

ディルタイは日本哲学に何をもたらしたか。日本近代哲学の巨星、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、三木清。その学問や歴史をめぐる思索の背景には、生涯にわたって精神科学の基礎づけや「歴史的理性批判」を探究した先達にして「謎の老人」ヴィルヘルム・ディルタイの濃い影があった。日本語版『ディルタイ全集』の編集代表を務め、四半世紀の時間をかけて完結に導いた著者が、思想史の忘れられていた水脈を明るみに出す渾身の書。

目次

  • 序論 「へだたり」を哲学する
  • 第1章 西田幾多郎とディルタイ哲学―京都学派のディルタイ評価と『ディルタイ著作集』「推薦の辞」を手がかりにして
  • 第2章 田辺元とW・ディルタイの思索の「家族的類似性」―『ディルタイ=ヨルク伯往復書簡集』とハイデガーの影響作用史再考
  • 第3章 田辺哲学と「歴史的理性批判」への道―ディルタイとの「重ね読み」の試みの帰趨
  • 第4章 和辻哲郎に対するディルタイの影響の多面性―和辻倫理学の基盤としてのディルタイ哲学
  • 第5章 和辻倫理学とディルタイ解釈学―「歴史的理性批判」と和辻倫理学の体系
  • 第6章 三木清とディルタイ解釈学―歴史哲学と「歴史的理性批判」
  • 第7章 マルクス主義とディルタイ批判の変遷―科学批判から構想力の論理へ
  • 第8章 『構想力の論理』と歴史的構想力の批判―『哲学的人間学』のディルタイ批判を介して
  • 結論 「想像力の植民地化」を超えて

「BOOKデータベース」 より

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