植民地朝鮮と「出産の場」 : 産婆と胎教の衛生史

書誌事項

植民地朝鮮と「出産の場」 : 産婆と胎教の衛生史

扈素妍 [著]

慶應義塾大学出版会, 2025.2

タイトル別名

植民地朝鮮の「出産の場」における風習と「生政治」--産婆制度と胎教言説を通じて

植民地朝鮮と出産の場 : 産婆と胎教の衛生史

タイトル読み

ショクミンチ チョウセン ト シュッサン ノ バ : サンバ ト タイキョウ ノ エイセイシ

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注記

表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)

博士論文「植民地朝鮮の「出産の場」における風習と「生政治」--産婆制度と胎教言説を通じて」(2023年京都大学文学研究科提出)を加筆修正したもの

引用・参考文献: p267-281

収録内容

  • 「出産の場」と「生政治」
  • 植民地朝鮮における出産風習と産婆養成政策
  • 朝鮮人産婆の労働環境と社会的位置づけ
  • 産婆と風習のせめぎ合い、そして出産医療の〈現実〉
  • 出産風習としての胎教と「優生学」
  • 韓半島にもたらされた「近代の知」と胎教
  • 近代化する「出産の場」と女性

内容説明・目次

内容説明

本書は、日本統治下にあった20世紀前半の朝鮮における「出産の場」、とくに産婆や胎教がどのように機能していたか、言説分析を通して明らかにする。「出産」をめぐって日本人の役人、医師、朝鮮人産婆、優生学者などが、新聞・雑誌でさまざまな言説を展開した。「近代の知」が旧弊の「風習」とときに対立し、ときに協力関係を結ぶといった複雑なせめぎあいがあったことを実証的に論じ、出産する女性をとりまく様相を起点に「歴史叙述を女性へ取り戻す」ことを試る。

目次

  • 「出産の場」と「生政治」
  • 第一部 出産風習と産婆制度(植民地朝鮮における出産風習と産婆養成政策;朝鮮人産婆の労働環境と社会的位置づけ―一九二〇年代の新聞・雑誌に見る産婆の物語;産婆と風習のせめぎ合い、そして出産医療の“現実”)
  • 第二部 胎教と「生政治」(出産風習としての胎教と「優生学」;韓半島にもたらされた「近代の知」と胎教―女性教育、民族改造、“朝鮮学”振興運動)
  • 近代化する「出産の場」と女性

「BOOKデータベース」 より

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