内在の臨界 : 生の現象学と現代フランス哲学
著者
書誌事項
内在の臨界 : 生の現象学と現代フランス哲学
知泉書館, 2025.9
- タイトル別名
-
Reconduire l'immanence à ses limites : philosophie française et phénoménologie de la vie
- タイトル読み
-
ナイザイ ノ リンカイ : セイ ノ ゲンショウガク ト ゲンダイ フランス テツガク
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注記
表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
その他のタイトルは巻末による
参考文献: p[381]-399
索引あり
内容説明・目次
内容説明
ミシェル・アンリ(1922‐2002)によれば、従来の現象学は、可視的な地平に現象を送り返すという〈外〉や隔たりを介した「超越」の構造に基づいてきた。フッサールの「志向性」やハイデガーの「時間性」もこの超越の枠組みの中にあり、真に根源的な現象性を捉えていない。これに対し、アンリは「生の自己顕示」を純粋な現象性の場として提示し、世界の現出とは異なるもう一つの現象性の様態を提示する。そこでは、自己は隔たりなく自己自身を感受する「感情(sentiment)」として現れる。本書は、「内在(immanence)」という概念の可能性を、20世紀以降の現代フランス哲学、とりわけアンリの哲学を手がかりに探究する。アンリはフッサールやハイデガーの「歴史的現象学」に批判的な立場をとり、「生の現象学」を提唱した。この現象学は、「超越」に依拠する従来の現象学に対して、「内在」としての生の自己顕示を基礎づけるものである。しかし、アンリの「内在」概念は全面的に受け入れられるべきなのか。本書では、ドゥルーズ、レヴィナス、マリオン、バディウ、ラリュエル、クレティアン、マルディネ、デュフレンヌ、デリダといった現代フランスの哲学者9名との対話を通じて、アンリの「生の現象学」に対し多角的に批判・検討を行い、内在概念の限界や問題点を明らかにする。アンリの哲学の持つ独自性や意義だけでなく、その理論が抱える問題点・限界を明らかにし、「内在」のさらなる可能性とその刷新の方向性を探る。
目次
- 序論 内在という概念
- 第1章 「内在主義」の同一性と差異―アンリとドゥルーズ
- 第2章 内在と超越のあいだ―アンリとレヴィナス
- 第3章 内在と贈与―アンリとマリオン
- 第4章 内在、主体、〈一〉と〈多〉―アンリとバディウ
- 第5章 内在と〈一〉―アンリとラリュエル
- 第6章 内在の内と外―アンリとクレティアン
- 第7章 パトス・出来事・現実性―アンリとマルディネ
- 第8章 情感性と根源的なもの―アンリとデュフレンヌ
- 第9章 出来事と(しての)内在―アンリとデリダ
- 結論 不可能な内在の可能性
「BOOKデータベース」 より