スキャンダルの祝祭
著者
書誌事項
スキャンダルの祝祭
新書館, 1987.1
- タイトル別名
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Raising Kane
- タイトル読み
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スキャンダル ノ シュクサイ
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スキャンダルの祝祭
1987
限定公開 -
スキャンダルの祝祭
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注記
ポーリン・ケールの著作リスト:p237
内容説明・目次
内容説明
1941年、アメリカの映画界、新聞界に何が起こったか?本書は、『市民ケーン』の〈生い立ち〉について当時の状況をつぶさに語った映画論である。と同時にスキャンダルの洗礼にまみれたこの傑作を、生み、そして迎え入れたアメリカという社会についての文化論でもある。まさしく事件としての『市民ケーン』とは、新聞王ハーストをまきこんで、25才の寵児ウェルズと百戦錬磨の老獪な脚本家マンキーウィッツとがくりひろげた、富と権力と名誉をめぐる「並みはずれた」男たちの白熱のドラマだったのである。
目次
- 奇跡を期待された『市民ケーン』
- 新聞王ハーストに怯えた映画界
- スキャンダルが映画の題材となった!
- ハリウッドにやって来たジャーナリストたち
- ニューヨーク記者時代のマンキーウィッツ
- サイレント映画の台詞
- 30年代喜劇映画の都会性
- 新聞映画の隆盛
- ハーストの「イエロー・ジャーナリズム」
- アメリカ喜劇を駄目にしたスターリン主義
- マンキーウィッツの酒と博奕の日々
- 騒ぎを仕掛けた聖なる怪物たち
- ハーストをモデルにしたらどんなスキャンダルになるだろうか
- ハリウッドに嫌われたウェルズ
- 『市民ケーン』を支持したジャーナリズム
- スキャンダルに屈したアカデミー賞
- つくられたウェルズ神話
- 脚本クレジットをめぐる駆引
- ウェルズの映画作りの興奮と情熱
- 権力としてのジャーナリズム
- 「バラのつぼみ」とゴシップ的手法
- ウェルズの仕掛けた魔術ショー
- 映画におけるハーストの虚像と実像
- 傷つけられたマリオン・デイヴィス
- メロドラマにおける映画の神話性
- メロドラマから蘇生した映画の魂
- 映画監督としてのウェルズ
- ハーストの復讐
- 『市民ケーン』裁判
- 贖罪の山羊となったウェルズ
「BOOKデータベース」 より