理性の不安 : カント哲学の生成と構造
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理性の不安 : カント哲学の生成と構造
勁草書房, 1984.4
- : 新装版
- タイトル読み
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リセイ ノ フアン : カント テツガク ノ セイセイ ト コウゾウ
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内容説明・目次
内容説明
「理性批判」の哲学者であり、「人間学」としての哲学の提唱者でもあるカントの思考の根底には、むしろ、近世的「人間」主体と、また、近世的といわず西欧の伝統的「理性」一般との存立をおびやかし、その解体と根本的な編成変えとをうながす無定形な不安が、そうおもってみれば、すでにはっきりとうごめきはじめており、それが、また、思考のかくされた究極の原動力ともなっていたのではないか。一言でいえば、およそこのような見通しのもとに、これまで比較的目を向けられることのなかったカント哲学のかくされた基層に、ともかくも一つのさぐりを入れてみること、これが本書の基本的なねらいにほかならない。
目次
- 1 人間学の地平
- 2 『視霊者の夢』の周辺
- 3 カントとルソー—時代に先駆けるものの喜劇と悲劇
- 4 中間考察—「独断のまどろみ」時代の構造
- 5 Phase κ‐λの趣味批判関係遺稿について
- 6 知覚の予科・火・エーテル演繹
「BOOKデータベース」 より