中国社会の超安定システム : 「大一統」のメカニズム
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書誌事項
中国社会の超安定システム : 「大一統」のメカニズム
(研文選書, 35)
研文出版, 1987.5
- タイトル別名
-
在歴史的表象背後 : 対中国封建社会超穏定結構的探索
- タイトル読み
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チュウゴク シャカイ ノ チョウアンテイ システム : ダイイットウ ノ メカニズム
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内容説明・目次
内容説明
この小著は、われわれの歴史学の著作『隆盛と危機—中国封建社会の超安定構造について』の簡約本である。すでに70年代初頭から、われわれは、社会構造の変遷をマクロに研究する場合には、中国史が絶好の実例になるであろうという信念を抱いていた。そこで、中国封建社会の構造の分析から着手し、サイバネティックス、システム理論の方法を大胆に用いて、中国2000年来の歴史を改めて見なおした結果、われわれは既往の歴史学研究とは異なる結論に到達したのである。
目次
- 第1章 中国封建社会の宗法一体化構造(社会組織の新しい研究視角;構造の異なる二つの封建社会;一対の同型構造体—宗法的家族と国家組織)
- 第2章 調節機能の喪失—組織撹乱力の増大(官僚政治の構造—皇帝権力の増幅と権力のピラミッド;土地兼併—経済構造における組織撹乱力;官僚、悪覇地主の横行)
- 第3章 大動乱と社会の崩壊
- 第4章 特異な修復メカニズム
- 第5章 周期的動乱と停滞性—超安定システム(欹器と社会変動のメカニズム;王朝崩壊前の「偽資本主義」の出現;脆性瓦解とその悲劇的結末)
- 第6章 撹乱、衝撃と準安定構造(魏晋南北朝期における一体化調節機能の喪失;大一統の分裂、貴族化、九品中正制および荘園経済の発展;中国の歴史への新しい見かた)
「BOOKデータベース」 より