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天皇制警察と民衆

大日方純夫著

(日評選書)

日本評論社, 1987.7

タイトル読み

テンノウセイ ケイサツ ト ミンシュウ

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文献: 項末

内容説明・目次

内容説明

警察とは何か。公権力としての警察は日常的に直接民衆と接し、権力の意思を強制するからこそ、その体質、あり方が問われねばならない。国家秘密法の影がしのびよる今日、戦前警察像の全貌を問い直すことは重要な課題である。

目次

  • 1 維新の改革のなかで(「ポリス」誕生;川路利良、ヨーロッパへ;揺れる警保寮;警察は「治国ノ要務」;膨張する“内務省軍隊”)
  • 2 確立される「国家」のなかで(「真の警察」めざして;自由民権運動の監視と弾圧;張りめぐらされる警察網;藩閥の“爪牙”と“耳目”;資本家の“奴隷”、民衆の“敵”)
  • 3 「大正デモクラシー」のもとで(都市民衆騒擾と警視庁;特高警察と憲兵警察の登場;「警察の民衆化」と「民衆の警察化」;社会運動に直面して;朝鮮人虐殺と自警団;ストライキをする警察官)
  • 4 ファシズムと戦争のもとで(暗黒・恐怖の警察政治—治安維持法と特高警察;不安の社会相と介入する警察;高まる国家主義と警察;「陛下の警察官」の虚像と実像;戦争突入とふくれあがる警察;太平洋戦争下の警察と民衆)
  • 5 敗戦—そして、今(解体される警察、解体されない警察;警察のあり方をめぐる今と戦前)

「BOOKデータベース」 より

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