罪悪感の現象学 : 「受苦の倫理学」序説
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罪悪感の現象学 : 「受苦の倫理学」序説
弘文堂, 1988.3
- タイトル読み
-
ザイアクカン ノ ゲンショウガク : ジュク ノ リンリガク ジョセツ
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内容説明・目次
内容説明
「私は他者Xに悪いことをしたと思う」—私という主体の行為の結果生じる他者の受苦(パトス)について感受される罪悪感を、あくまで一人称的かつ経験的に分析し、一人の主体の本質、人間性の一断面に迫る。知的・普遍的現代思潮にあえて逆らい、秘私的個別性の中に特異な哲学を構築する。
目次
- 第1章 方法の問題—核表現の分節(フッサール現象学の方法の検討;シェーラーにおける「感得」〔F¨uhlen〕の方法)
- 第2章 「私は…と思う」—倫理的主体性について(G.マルセルにおける「内省」;P.リクールにおける「反省」;テレバッハの鬱病前性格論;木村敏における鬱病の罪悪感)
- 第3章 「私は他者に」—罪悪感の空間性(サルトルにおける「まなざし」;和辻倫理学における「人と人との間」)
- 第4章 「私は…した」—行為の時間性について(M.ブロンデルにおける「波」の概念;ジャンケレヴィッチにおける「取り返しのつかないこと」;M・シェーラーにおける「悔恨」)
- 第5章 「悪いことをした」—行為と悪(リクールにおける悪の段階;J.ナベールにおける過ちと悪)
- 第6章 「私はあの人に悪いことをしたと思う」—閉鎖性あるいは閉鎖的自我(攻撃性の内面化—ニーチェ;キルケゴールにおける「閉鎖性」;N・ベルジャエフにおける「地獄」;R.D.レインの「閉鎖性」)
- 第7章 「私は言う」—「聞く」ことの可能性
「BOOKデータベース」 より