狂気の近代
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書誌事項
狂気の近代
花伝社, 1988.4
- タイトル読み
-
キョウキ ノ キンダイ
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注記
発売 : 共栄書房(発売)
内容説明・目次
内容説明
近代は「理性の時代」の名における「狂気の時代」である。理性と文明が人間存在にとって最高の価値であると宣言されて以来、人間は自然を破壊し、地上の動植物を絶滅に追いやり、人間同志の殺しあいに狂奔してきたといってもよい。しかし、いまや人間の自由に処分しうる資源としての自然は有限であり、工業生産力の発達による資源開発は自然の生態系を破壊し、この破壊が自然界の一部である人間自身の生存をも危機におとしいれることが認識されるにいたった。社会科学における「パラダイムの転換」が語られ、われわれの歴史認識もまた大きな転換を迫られている。本書は楽観的近代史観とは異なった近代西欧をえがきだすことに叙述の重点が置かれる。
目次
- 序 狂気の近代
- 1 市場経済(共同体の経済と倫理;自律的市場経済の発達;市場の経済倫理;国民経済;世界市場と低開発)
- 2 国民国家(身分制と官僚制;市民的公共;革命と国家;イデオロギーとしてのナショナリズム)
- 3 市民社会とプロレタリアート(国家・市場経済・市民社会;プロレタリアートの登場;労働者文化と社会主義)
- 4 近代市民社会の危機(自由主義市場経済の崩壊;近代個人主義の空洞化;労働者の政治的統合と大衆社会)
「BOOKデータベース」 より