天動説の経済学 : 日常生活を熱学的に考える

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天動説の経済学 : 日常生活を熱学的に考える

室田武著

ダイヤモンド社, 1988.6

Other Title

The Ptolemaic economics

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テンドウセツ ノ ケイザイガク : ニチジョウ セイカツ オ ネツガクテキ ニ カンガエル

Available at  / 97 libraries

Note

文献: p260-268

Description and Table of Contents

Description

「国富論」を著したアダム・スミスは、ニュートンの万有引力の概念に着想を得て、人間の多面的な経済活動を支配する経済法則を明らかにしようとした。それ以来、経済学は、太陽系や銀河系といった巨大システムの力学、あるいは原子や分子の極微な世界の力学の地上への投射像にとらわれることとなり、熱学と力学の諸要素から構成しれている地上の諸現象を正しく評価する契機を失った。本書は、地上の熱学やエコロジーをとりいれた新しい経済学の方向を提示し、地球にしかない水土に立脚して経済や社会や文化の問題を考える。

Table of Contents

  • 第1章 天動説と地動説のあいだで—コペルニクス的転換と文明の方向
  • 第2章 時間と場所と人間関係—力学的経済学の限界を超えて
  • 第3章 クラウジウス革命の時代—熱学的経済学に向けて
  • 第4章 国際貿易摩擦は国内の農工摩擦—世界経済と日本の水土
  • 第5章 反農業論の根本問題—国富は水土にあり
  • 第6章 亡国をめざす原子力発電—原発経済の論理と心理を克服する
  • 第7章 反科学的国家技術からの脱却—水土の技術の確立に向けて
  • 第8章 地域自立の経済、文化、時間—実在する水土の上で
  • 付章 エントロピー学会とその周辺

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