過去は雨のなかに佇む
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過去は雨のなかに佇む
(角川文庫, 緑-306-41)
角川書店, 1988.1
- タイトル読み
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カコ ワ アメ ノ ナカニ タタズム
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内容説明・目次
内容説明
株式会社三橋商会の東京支社の社長室には大槻社長以下常務の猿田、営業部長の大河内、仕入部長の鬼沢と首脳部全員が顔を揃えていた。一堂に会しているそこへ、呼びつけられた東京支社長の小田切次郎は、悪い予感で胸が痛くなる思いだった。この四人はあまり善人とは言えない連中である。「あの女を消すのは、君にしかできない」大槻は不快そうにいった。あの女、三橋蓉子は前社長のひとり娘。大槻たちは、事実上、三橋商会を乗っとり、蓉子を東京支社へ追いやったのだ。そして蓉子は小田切が結婚を契った恋人だった。企業戦争の中で愛を生きる男と女の闘を描く長篇推理。
「BOOKデータベース」 より