自叙伝
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自叙伝
岩波書店, 1989.1-1989.3
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ジジョデン
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著者の肖像あり
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784000026581
内容説明
『自叙伝』は近代自伝文学の最高傑作とされてきた。明治国家と共に育った知識人の自己形成の記録が、同時に日本近代の構造をも照射しているが故に、『自叙伝』はまた社会科学の書としても高い評価をえた。強烈な自我を媒介として展開していく告白の世界が、世代を越えて読者を魅了する。本書は祖父、祖母の伝を始めとする新発見原稿で話題となった先の全集版に拠った。
目次
- 祖父河上才一郎
- 祖母天寿院の半生
- 幼年時代、少年時代
- 自画像
- 労農党解消後地下に入るまで
- 巻冊次
-
中 ISBN 9784000026598
内容説明
「私は今たとひ火にあぶられるとも、その学的所信を曲げがたい」—マルクス主義は河上肇にとって、長い学問遍歴の果てに辿り着いた「真理」であった。『自叙伝』はわが国においてマルクス主義が辿った歴史とその意味をあらためて私たちに考えさせずにはおかない。本巻は地下潜伏から逮捕、獄中の生活へと至る記録である。
目次
- 儚かりし地下時代
- 未決監の生活
- 入牢後の秋
- 特赦の夢
- 最初1年間の獄中通信
- 仮釈放の夢
- 仮釈放の噂
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784000026604
内容説明
小菅の獄舎ではじまる『自叙伝』の執筆は、その後の度重なる推敲を経ながら彼の死の直前まで続けられた。晩年の十年間の生活の中で文字どおり最大のエネルギーと時間を費した作業であった。本巻には従来の版本に加えて、幻の原稿といわれながら長くその所在がわからなかった晩年の長編随筆「信州移住の夢」を付録として収めた。
目次
- 病舎生活
- 真知子の結婚
- 峠を下る
- 出獄前後
- 思ひ出・断篇の部(蟹・鸚鵡・朝鮮鮒;荒木寅三郎の頭;教師としての自画像;御萩と七種粥;大死一番;木下尚江翁;獄中の食物;思ひ出づる食べ物のくさぐさ;間違ひ上手の私;生計下手の私;随筆「断片」)
- 付録(信州移住の夢;老耄人の寝言)
- 小国寡民 饅頭の話
「BOOKデータベース」 より