日本人の旅 : 古典文学にみる原型
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日本人の旅 : 古典文学にみる原型
(NHKブックス, 569)
日本放送出版協会, 1989.3
- タイトル読み
-
ニホンジン ノ タビ : コテン ブンガク ニ ミル ゲンケイ
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内容説明・目次
内容説明
人はなぜ旅に出るのか。旅は人に何をもたらすのか。日本の古典文学において、旅は「心の成熟」の過程であった。心になにか欠損をいだいた若者は、旅に出て、旅の中で大きな困難を克服することによって〈如意宝〉を獲得する。無限の幸福を象徴する〈如意宝〉を携えて帰郷した若者は、家を構え定住することで大人になる。本書は『伊勢物語』『源氏物語』など古典文学に通底する典型的な話型を分析することによって日本人の心の深層に迫り、文化としての旅のかたちを抽出する。
目次
- 序章 精神の奥処へ
- 第1章 神話の旅(スサノオ・大国王・山幸彦—『古事記』1;ヤマトタケル—『古事記』2)
- 第2章 王朝の旅(『伊勢物語』;『源氏物語』)
- 第3章 中世の旅(『平家物語』;御伽草子)
- 第4章 近世の旅(『奥の細道』;『丹波与作待夜の小室節』)
- 第5章 現代の旅(『銀河鉄道の夜』;『阿房列車』)
「BOOKデータベース」 より