哲学の課題
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哲学の課題
岩波書店, 1989.3
- タイトル読み
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テツガク ノ カダイ
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内容説明・目次
内容説明
今日、哲学の伝統的なあり方に対して〈反哲学〉〈脱構築〉が声高に叫ばれている。その批判の本質が何であるかを見極める一方、他方で哲学の誕生の時点で「実践」対「観照」という図式がいかに定式化されたか、その後の科学と技術の驚異的な展開に関わらせて明快に論ずる。それらの作業を通して、哲学の本来の課題と有効性を徹底的に追求する本書は、まさに真の意味での哲学復興の書であると言えよう。
目次
- 1 哲学の基本的課題と現実的課題(「哲学」(philosophia)について;現代の状況;プラトンによる〈非哲学〉の同定;「巨人族」の大勢支配;現代の状況の再確認と哲学の基本的・現実的課題)
- 2 実践と観想—その主題化の歴史と、問題の基本的筋目(はじめに;「祭礼の比喩」予診;プラトンにおける「実践」と「観想」;イソクラテスの実践哲学と若きアリステレスの主張;「著作集」(Corpus)におけるアリストテレスの問題定型化;「科学技術」(観想+製作)の成立とその動態;「実践と観想」—問題の基底構造)
- 3 現代哲学についての考察と反省(二つの間のつき合わせということ;観測の基準座標の設定—二分極構造の概念枠について;「言語的転換」について;さらなる確認—倫理学と科学論において;「ギリシア以来の哲学の伝統」の単純総括の風潮;おわりに)
「BOOKデータベース」 より