「私さがし」と「世界さがし」 : 身体芸術論序説
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「私さがし」と「世界さがし」 : 身体芸術論序説
岩波書店, 1989.3
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私さがしと世界さがし : 身体芸術論序説
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ワタクシ サガシ ト セカイ サガシ : シンタイ ゲイジュツロン ジョセツ
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Description and Table of Contents
Description
芸術体験は、生と世界状態のメタファーである。限りなく断片化された〈私〉と不確定性の上に宙吊りの〈世界〉…作品の時空には現代の生が濃密に投影される。身体を鍵として、人間と世界のダイナミックな関係の定式化をはかる哲学者が、表現行為の現場を探険する。感性と認識の固定した秩序を揺さぶり、幻想と現実、内部と外部、〈私〉と〈世界〉の境界を自在に往還する新たな世界モデルとは…。〈私〉=〈世界〉の新しい回路を求めて、現代芸術のフィールドを横断する。
Table of Contents
- 身知らぬ顔
- 〈中間〉からの出発
- 場所としての自己
- 1 重層的現実への回路(身体・家・都市・宇宙;可能的世界への回路)
- 2 挑発する芸術(〈私さがし〉と〈世界さがし〉;グロテスクな現実—『さらば箱舟』;呪術的な空間—『カルメンの悲劇』;不確定性へのうながし—『去年マリエンバートで』;へだたりとしての生—『戦争は終った』;見えるものと見えないもの—『うつろひ』;批評する空間—MOCA;無重力のモニュメント—ヤマト・インターナショナル)
- 3 トポスとブランク(〈場所〉の可能性を求めて—アレグザンダーの学校建築;ブランクへ/ブランクから—『意味のメカニズム』)
- 4 新しい回路の創出(方向性と超越—神話空間の成立と非神話化;芸術の現象学のために)
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