小説世界のロビンソン
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書誌事項
小説世界のロビンソン
新潮社, 1989.3
- タイトル読み
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ショウセツ セカイ ノ ロビンソン
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内容説明・目次
内容説明
小説は本来おもしろいものだ!幼い日に、落語の速記本や冒険小説で物語の魅力にとりつかれた著者は、やがて古今東西の小説を渉猟し、雑誌編集者から作家への道を歩む。純文学から大衆文芸・ミステリ・SF・コミックまで、幸福で刺激的な“本との出会い”をとおして、“物語の快楽”をつづる体験的小説論。
目次
- 下町の子の〈正しい〉読書
- 岩窟と地底の冒険
- 集団疎開と「夏目漱石集」
- 「吾輩は猫である」と落語の世界
- 「吾輩は猫である」と自由な小説
- 「吾輩は猫である」と乾いたユーモア
- 「吾輩は猫である」とフラット・キャラクター
- 〈探偵小説〉から〈推理小説〉へ
- 推理小説との長い別れ
- 「落語鑑賞」と下町言葉
- 遅いめざめ—1950
- 太宰治—マイ・コメディアン
- フィールディング—〈散文による喜劇的叙事詩〉
- ピカレスク小説—または〈人生は冷酷な冗談〉
- 1952年のスリリングな読書
- 物語の極限—「ラブイユーズ」
- 小説が古びるときとは
- ワンス・アポンナ・タイムマシン—または〈退屈な〉私見
- 〈視点〉の問題
- ロック元年の小説世界
- 未知との遭遇=〈大衆文芸〉
- 「富士に立つ影」と〈茫々たる時〉
- 古い〈大衆文学〉の衰退と〈エンタテインメント〉の発生
- エンタテインメントの〈正しい〉姿
- 30年ののち—または〈物語〉のゆくえ
- 早過ぎた傑作「火星人ゴーホーム」
- K.ヴォネガットの場合—SFから主流へ
- ブローティガンの場合—「愛のゆくえ」について
- J.アーヴィングの場合—〈物語〉の力と読者の関係
- 27年前の「『純』文学は存在し得るか」を読みかえして
- いわゆる〈純文学とエンタテインメント〉をめぐって
- 「瘋癲老人日記」の面白さ
- 作家の誠実さとはどういうものか
- 新聞小説の効用
- とりあえずの終り
- メイキング・オブ・「ぼくたちの好きな戦争」
「BOOKデータベース」 より