近代日本経済史の基本問題

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近代日本経済史の基本問題

山崎隆三著

ミネルヴァ書房, 1989.4

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キンダイ ニホン ケイザイシ ノ キホン モンダイ

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戦間期日本資本主義論に一石を投じた著者が、日本経済の高度成長のなかで忘れられようとしていた「日本資本主義論争」に現代的な照明をあて、「講座派」理論の批判的継承をつうじて、天皇制論・地主制論・資本主義論の総合的理解のもとに、新しい歴史像をえがこうとした注目の論集。

Table of Contents

  • 第1章 「講座派」理論の批判的継承のための序説(「講座派」理論の形成;「講座派」理論の基本的性格;「講座派」理論の構造とその問題点)
  • 第2章 天皇制国家論の方法論(旧来の天皇制国家論のアポリア;アポリア脱却のための模索—「上からのブルジョア革命」論;天皇制国家論の方法論の確立—国家形態と国家の階級的性質の区別;天皇制国家の国家形態と階級的性質)
  • 第3章 地主制論への歴史的接近(近代地主制の歴史的性格;近世における形成過程の地主制;地主制の本質—都市周辺農村の事例よりの接近)
  • 第4章 『日本資本主義分析』の方法とその批判史(『日本資本主義分析』の方法;『分析』の方法にたいする諸批判;若干の結論)
  • 第5章 戦前・戦後の日本資本主義像(戦前日本資本主義の「入超=外資依存構造」;戦前・戦後の媒介環としての戦時段階;戦後高度成長過程における「出超=資本輸出構造」への転化)

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