天皇と中国皇帝
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書誌事項
天皇と中国皇帝
(東アジアのなかの日本歴史, 13)
六興出版, 1990.4
- タイトル読み
-
テンノウ ト チュウゴク コウテイ
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注記
折り込図1枚: 天皇の即位礼
内容説明・目次
内容説明
中国封建社会の中で宗教的権力と世俗的権力とを一身に集め、易姓革命の苦しみを受けた皇帝。古代から現代まで万世一糸、皇統が連綿として続きながら、その歴史的役割が変遷する天皇。日中の天子思想を比較しつつ、両者の本質と相違を浮き彫りにする。近代天皇制の確立によって、大きな社会的存在となった天皇は、日本人にとって何であったのか。昭和天皇の戦争責任とともに、象徴天皇制のもつ意味を考える。
目次
- 第1章 中国皇帝の登場(皇帝登場までの古代国家首領;皇帝の登場)
- 第2章 天皇の誕生(中国皇帝と倭王;「大王」か「天王」か;天皇の登場;唐の影響と古代天皇制の成立)
- 第3章 中・日の天子思想の比較(天子思想の興りと発展;天子思想と「易姓革命」;天子思想と天皇;中・日の天子思想の相違)
- 第4章 中国皇帝の実態(君権と相権の相剋;君権の延長—外戚と宦官の政治関与;中国史上の女皇;皇帝・后妃・宗教;西欧人の見た皇帝)
- 第5章 近代以前の天皇の諸相(天皇制の隆盛と衰退;武家時代の天皇;日本の歴史における女帝)
- 第6章 皇帝の滅亡と近代天皇制(中国皇帝の末日;近代天皇制の確立)
- 第7章 第2次世界大戦と天皇(中日戦争と天皇;太平洋戦争と天皇;天皇の戦争責任)
- 第8章 生れ変わった「皇帝」と象徴天皇(皇帝から公民へ;象徴天皇への変貌;なぜ天皇制が存続できるか;中国人の昭和天皇観)
- 終章 天皇の本質と特色
「BOOKデータベース」 より