蝶は還らず : プリマ・ドンナ喜波貞子を追って
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蝶は還らず : プリマ・ドンナ喜波貞子を追って
毎日新聞社, 1990.3
- タイトル読み
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チョウ ワ カエラズ : プリマ ・ ドンナ キワ テイコ オ オッテ
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内容説明・目次
内容説明
ポーランド・ワルシャワの元監獄で、著者は一体の手作りの日本人形を見つけた。誰が誰をモデルに作ったものなのか。謎を追ううちに1920〜30年代のヨーロッパで圧倒的な人気を集めたプリマ・ドンナの存在を突きとめる。オランダ人医師と日本女性を祖父母に持つ彼女の「蝶々夫人」はヨーロッパ中を魅了した。ポーランド人の夫は抗独レジスタンスの闘士として彼女の陰で謎めいた行動を示す—ミラノ、リスボン、パリ、ワルシャワ、ウィーン、横浜、ニースと6年の歳月をかけた追跡でミステリー・ゾーンの中から華麗な人物像が浮び上った。第二次大戦前のヨーロッパに一瞬の光芒を放った、日蘭混血のオペラ歌手。ヨーロッパ各地を巡って掘り起した会心のスクープ・ノンフィクション。
目次
- 泣いている日本人形
- 佐藤公使との出会い
- 遅すぎた発見
- 祖父はお雇い外国人
- 長崎の女山口きわ
- 父と母
- 縁はめぐって
- ミラノへの旅立ち
- 舞いあがる蝶
- 華麗なる羽ばたき
- 日本紹介の弁
- ポーランド公演
- ラヴィタ・プロショフスキー
- 秘密の部分
- 赤盤のレコード
- 夫との死別
- 質素な晩年
- ニースに死す
「BOOKデータベース」 より