有島武郎研究 : 「或る女」まで

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有島武郎研究 : 「或る女」まで

植栗彌著

有精堂出版, 1990.3

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アリシマ タケオ ケンキュウ : アル オンナ マデ

Description and Table of Contents

Description

〈個性〉〈熱量〉〈他者への同情と共感〉—。これら有島文学の中枢部解明のため、まず主人公を立体的に見すえる。次いで、ホイットマン精神、ベルグソン説、ディオニュソス概念にも照らす。さらに、近代を、原始や中世と対比してもみる。

Table of Contents

  • 1 作品の世界(「或る女のグリンプス」論—その根拠的モチーフについて;「宣言」論—ベルグソンの「時間と自由」からの受容を追いながら;「カインの末裔」論—仁右衛門の疎外について;「迷路」論—主人公の地獄遍歴的様相を中心に;「或る女」研究)
  • 2 思想と方法(「惜しみなく愛は奪ふ」〈初稿〉における実感そのままと実感ばなれ;有島文学における夢幻的体験—歩行行動との関連に焦点を当てて;有島武郎における〈滅び〉のヴィジョンの変遷)

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