書誌事項

漱石その陰翳

酒井英行著

有精堂出版, 1990.4

タイトル別名

漱石 : その陰翳

タイトル読み

ソウセキ ソノ インエイ

内容説明・目次

内容説明

「漱石信仰」に囚われることを排し、従来の〈読み〉を批判的に検討し、作品を非主人公側にも視線を当てて読む時、漱石というテクストはどのように見えてくるだろうか。中期を中心にテクストの襞にわけ入る解読。

目次

  • 第1章 職業作家への道—現実否認の克服(『二百十日』の周辺—明治39年後半の漱石;『野分』論)
  • 第2章 道義と自然—小説の模索(『虞美人草』前後;『虞美人草』論—小野と小夜子;『坑夫』論)
  • 第3章 前期3部作の世界—愛の陰翳(『三四郎』の母—〈森の女〉をめぐって;広田先生の夢—『三四郎』から『それから』へ;自然の昔—『それから』論;『門』の構造;『門』—恩寵と腐蝕)
  • 第4章 後期3部作の世界—心の陰翳(『彼岸過迄』の構成;『行人』への一視点—精神病の「娘さん」;『こゝろ』—「先生」への疑念)
  • 第5章 漱石の存在感覚—「人間の罪」

「BOOKデータベース」 より

詳細情報
ページトップへ