宗教を現代に問う
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宗教を現代に問う
(角川文庫)
角川書店, 1989.9-
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シュウキョウ オ ゲンダイ ニ トウ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784041636084
内容説明
近代文明とともに「神は死んだ」といわれながら、20世紀後半のこんにちまで宗教は根強く息づいている。たしかに神は見えにくくなったが、神は死ぬことができない。神の問題とは人間の問題にほかならないのだから。霞が関や永田町から「宗教」の世界は見えにくい。しかし、私たちは、巨大な「もう一つの世界」に、いつまでも目をつぶっているわけにはいかない。まっすぐな目で、宗教を見直してみよう。現代に生きる宗教、現代を救う宗教、現代を生かす宗教とはなにか。菊池寛賞受賞作品待望の文庫化。
目次
- 文明の果ての神々(掟;異言;原理;旅;原野;東西;新しい角度から)
- 仏教は死んだか(水俣;被差別部落;寺;宗門;葬;試行)
- 土着の神々(回帰;修験;巫呪;絆;包容;沖縄)
- 巻冊次
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中 ISBN 9784041636091
内容説明
「神も仏もあるものか」という言葉は、日本人の宗教態度を、はからずも二つの側面から語ってみせた。ひとつは、日本人にとっての「神」は、試練や受難を経験することによって信仰にますます磨きのかかる、キリスト教的な、きびしくも全能な唯一神ではないこと。いまひつとは、神さまも仏さまも同時にまつり上げて矛盾を感じない“無限抱擁”的態度が日本人の宗教の基底にあること。日本の宗教史はその絢爛たるサンプルのようなものであった。人権を与えられ、繁栄を獲得した今、宗教はどう機能し得るか。
目次
- 全調査宗教法人X会
- 神々の輸出
- 小田実「生」と「死」
- 新聞記者が雲水になってみた
- 密教の風景
- 巻冊次
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下 ISBN 9784041636107
内容説明
もはや「来世」があるとはほとんどの人が信じられなくなったにもかかわらず、人はやはり死んでいかなければならない。生きがいを規定してくれものがいなくなったとしたら、生きがいは自ら調達しなければならない。国家、イデオロギー、進歩、マイホームなどが輝きを失いつつある現代に、人々はどこに「生きる意味」を見出したらよいのか。近代科学は、人間に富と力を与えた一方で、人間が冷たい宇宙の中の無意味な存在でしかないことを教え、神と人間と、人間と人間との絆をバラバラに解体してしまった。もはやあと戻りはできないとしたら、人間はどこにその絆を見出せばよいのか。
目次
- 神なき時代
- 全調査「お東さん」仏教は甦り得るか
- 韓国レポート
- 共産圏を歩いて神を見た
- エピローグ(告発される近代;人間の黄昏 心配だナ;近代を問いつめて…;走る宗教作ろうよ;民衆の魂の大地へ光を;自己変革の勇気を)
「BOOKデータベース」 より