耳庵松永安左ェ門
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耳庵松永安左ェ門
新潮社, 1990.1
- 上巻
- 下巻
- タイトル読み
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ジアン マツナガ ヤスザエモン
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内容説明・目次
- 巻冊次
-
上巻 ISBN 9784103399070
内容説明
壱岐の名望家に生れながら家業を捨て、福沢諭吉翁に憧れ慶応義塾に学んだことが、彼の航路を決定した。人生、卒業免状に非ずと大学を中退。株、石炭、貿易などもっぱら思惑の命ずるままに職を転々とした。30早々、九州の一角に電力会社を創設。全国制覇を目指した中京進出と東京決戦の苦い敗北。戦争体制との非妥協的闘いと益田鈍翁や原三渓に導かれての数寄の世界へ。つねに風雲を呼びながら、緻密な計算と合理精神に貫かれた事業家の奔放自在、知恵に満ちた前半生。
目次
- 通夜の女
- 国会「牛飼ひ問答」
- 若旦那無頼
- 福沢諭吉ファミリー
- 神戸福松商会
- 肉親に厳しく
- 水平社と玄洋社
- 東京攻略計画
- 戦争の跫音
- 柳瀬の家
- 誰よりも三渓先生
- 官僚ファッショ
- 戦雲急、国営化の波〔ほか〕
- 巻冊次
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下巻 ISBN 9784103399087
内容説明
政財官あげての抵抗を押し切り、電力会社全国9ブロック分割案を実現。世論の猛反対を尻目に、電力料金7割値上げの強行。戦後電力再編成にみせた彼の阿修羅の如き執念と行動が、日本の経済大国への道を伐り拓いた。80歳からの欧米視察行。早すぎた国鉄民営化の提言。知人友人を招いての茶事三昧の中の史上最大といわれた国宝買いと多彩な女性関係。老いてなお、ますます盛んだった電力王の、国を愛し仕事を愛し、そして人間を愛して生きた絢爛たる後半生—。
目次
- 利休と鈍翁
- 一世一代の茶事
- 東邦産業研究所
- 生活を茶道して
- 小田原移住
- 75歳の戦ひ
- 「電力の鬼」の由来
- 80歳欧米行
- 日本経済再建勧告案
- 妻の死
- 池田勇人と河野一郎
- 人間の活かし方〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より