賄賂の歴史 : 陰の日本史
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賄賂の歴史 : 陰の日本史
(廣済堂文庫)
広済堂出版, 1989.9
- タイトル読み
-
ワイロ ノ レキシ
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内容説明・目次
内容説明
今や市民権を得たかのごとく新聞紙上を賑わせている賄賂であるが、その歴史は意外にも古く、なんと神代の昔、『日本書紀』の中にも神に対して賄賂が送られたとの記述がある。本書では、そのような神話の時代から賄賂が必須の教養とされた江戸時代を中心に、昭和最後のかつ最大の汚職事件であるロッキード事件までを取りあげ、時の人々の心情や、賄賂の成功率を高めるためのテクニックといった、隠れた事実をさぐるものである。
目次
- はじめに(人類は賄賂を絶滅できるか?;賄賂と売春は人間社会の宿業だ!?;リクルート事件が日本を救う!?;無賄賂社会の夢)
- 第1章 賄賂の原型とそのルーツを見る(賄賂とは何か;賄賂問題の最大のポイントは…;「公正」を裏づけるもの;「幣(まひ)はせむ—」;私利を求めること;『古今書聞集』が語る昇任祝いの意味;ほか)
- 第2章 贈答・献上・賄賂のテクニック(贈答品は感謝のこころのメカニズム!?;その底辺にあるものは…;『徳川実紀』は最大の贈答目録;『翁草』が伝える受ける側の論理;「賄賂は天禄なり」という板倉重矩の言い分;智恵伊豆の失敗 ほか)
- 第3章 与力の収賄風俗(名与力・大塩平八郎の挙兵と蔵書売り払い;与力の富裕な生活は役得のなせるわざ!?;「御用願」という贈物の意味は…;疚しいものではないという贈られる側の論理 ほか)
- 第4章 賄賂が予告した近代日本(人間のおこなう経済システムは4種に分類できる;勅許奏請の使者が携えた七千両の行方は?;孝明天皇が九条尚忠に与えた宸翰;幕府側に寝返らせた裏金の威力!;反幕・攘夷路線に走らせたものは!?;「忠義恭順」という名の賄賂 ほか)
「BOOKデータベース」 より