闇の子午線パウル・ツェラン
著者
書誌事項
闇の子午線パウル・ツェラン
岩波書店, 1990.12
- タイトル別名
-
闇の子午線パウルツェラン
- タイトル読み
-
ヤミ ノ シゴセン パウル ツェラン
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注記
パウル・ツェラン略年譜: p310-312
引用詩一覧: p313-318
内容説明・目次
内容説明
「アウシュヴィッツの後に、詩を書くことは野蛮だ。」この言葉と、生涯を賭して対話した詩人がいる。流浪と絶滅収容所と、民族の経験への悼みを潜ったその詩は、人類の未来に向けてたてられた黙示を刻む。限界まで言語を酷使する精密な実験、特異な宇宙感覚に発する形象の連鎖。20世紀精神史のもっとも深く掘られた坑道がここにある。思想の骨髄で編まれた言語宇宙を前にするとき、解続はそれ自体が精神の冒険だ。同時代を生きた詩人が、自らの詩作の命運をかけて対決を試みる。
目次
- 1 2人称への声(おまえを集め、立て、いたるところに—ユダヤ系文学;祈れ、主よ、わたしたちに向かって—闇の格子;たましいの明るさの花柱—ばらの変容)
- 2 非在のテクストへ(反世界のコスモゴニー—『非在の者のばら』;人間たちの彼方で—『息の転回』から『糸の太陽たち』へ;眼の系 脳の系を追って;一つの言葉 一つの闇—『雪の声部』と『光の強迫』)
「BOOKデータベース」 より