証券恐慌 : 山一事件と日銀特融
著者
書誌事項
証券恐慌 : 山一事件と日銀特融
(講談社文庫)
講談社, 1989.3
- タイトル読み
-
ショウケン キョウコウ : ヤマイチ ジケン ト ニチギン トクユウ
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注記
『昭和40年5月28日』(日本経済新聞社1986年刊)の改題
参考文献:p245〜248
内容説明・目次
内容説明
「きみはそれでも銀行の頭取か!」時の大蔵大臣・田中角栄は一喝した。すでに山一証券の全国の支店には、一般投資家が殺到していた。運用預り・投資信託の解約累計は6日間で177億円。このままでは、この取り付け同然の騒ぎは他社にも広がってしまう—。戦後最大の“経済危機マネジメント”の詳細を追求した、話題の作品。
目次
- プロローグ—忍び寄る信用不安
- 第1章 矛盾—証券市場の体質(悪循環の構造;山一式経営の弱点)
- 第2章 苦悩—深刻化する証券不況(動き始めた大蔵省;証取法改正の舞台裏;大蔵省・日銀の対立—「共同証券」めぐる思惑;銀行・証券の確執—「証券保有組合」誕生の内幕)
- 第3章 危機—山一証券の経営破綻(山一の首悩陣更迭;報道協定と国会対策;赤字は282億円;田中蔵相と高橋銀行局長;日本銀行への打診)
- 第4章 決断—282億円の日銀特別融資(潜行取材が続く—報道協定のすき間;予想外のシナリオ;証券恐慌の危機;昭和40年5月28日—日銀永川寮のトップ会談)
- 第5章 回避—危機管理の構図
- エピローグ—陽はまたのぼる
「BOOKデータベース」 より