批評の現在
Author(s)
Bibliographic Information
批評の現在
構想社, 1991.1
- Title Transcription
-
ヒヒョウ ノ ゲンザイ
Available at / 40 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Description and Table of Contents
Description
ポスト・モダンをめぐり論議騒然たる昨今、真に本質的な問題はどこにあるのか。著者は認識の深みから“近代日本”に根底から疑問を呈し、正宗白鳥、小林秀雄、井上良雄、福田恒存らの精神的苦悩と批評の命脈をたどり、吉本隆明、江藤淳、磯田光一、柄谷行人らを読み解く。また、大江健三郎、中上健次、森内俊雄、森敦、さらに島田雅彦、小林恭二ら、現代文学の中核と最前線を検証。巻末に、わが近代精神史を総括し、いま「批評とは何か」を問う書きおろし30枚。若き文芸評論家の、近年の主題の螺旋的展開とその深化を1冊に集めた。
Table of Contents
- 「近代の超克」とポスト・モダン—福田恒存と現在
- 「1つの秘密」をめぐって—正宗白鳥と小林秀雄
- 思想の果てにあらわれるもの—吉本隆明と宗教的磁場
- 「歴史」のデーモン—江藤淳の「戦後」
- 逆説的な近代主義—磯田光一の倫理
- 「歴史」意識の行方—小林秀雄と柄谷行人
- 批評の宿命—井上良雄と近代日本の批評
- 「歴史」について—大江健三郎『人生の親戚』
- 異貌の言葉—中上健次『千年の愉楽』『日輪の翼』『讃歌』
- 近代小説の零度—島田雅彦『天国が降ってくる』小林恭二『ゼウスガーデン衰亡史』
- 他者と自由—島田雅彦『夢使い』
- 阿字観のエクリチュール—森敦『われ逝くもののごとく』『浄土』
- 神・父性の逆説—森内俊雄『骨の火』『夢のはじまり』
- 批評とは何か
by "BOOK database"