源氏物語両義の糸 : 人物・表現をめぐって
著者
書誌事項
源氏物語両義の糸 : 人物・表現をめぐって
有精堂出版, 1991.1
- タイトル読み
-
ゲンジ モノガタリ リョウギ ノ イト : ジンブツ ヒョウゲン オ メグッテ
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内容説明・目次
内容説明
『源氏物語』の謎と魅力を明かすものは、怨みと祈り、巫女性と遊女性、恋と道心など、「引き裂かれたもの」のきらめきを発見することだ—。古代的豊饒を担い現代に語りかけ続ける物語としての『源氏物語』の心性に憑き自己の感性を凝らして、作品に織り成された両義の糸を手繰り寄せようと試みた。精錬の文章による彫心の意欲的研究。
目次
- 源氏物語 両義の糸(光源氏の御祖母—二条院の出発;遊女・巫女・夕顔—夕顔の巻をめぐって;若紫の巻をめぐって—藤壷の影;六条御息所考—「見る」ことを起点として;光源氏の邸—二条東院から六条院へ;朝顔の巻の読みと「視点」;紫の上への視角片々;『源氏物語』の「桜」考;宇治の阿闇梨と八の宮—道心の糸;「道心」と「恋」との物語—宇治十帖の一方法;幸い人中の君;「あはれ」の世界の相対化と浮舟の物語)
- 『枕草子』の表現(『枕草子』日記的章段の「笑い」をめぐって;『枕草子』の美意識)
「BOOKデータベース」 より