書誌事項

明るい夜暗い昼

キンズブルグ[著] ; 中田甫訳

(集英社文庫)

集英社, 1990

  • [正]
  • 続々

タイトル別名

Within the whirlwind journey into the whirlwind.

明るい昼 暗い夜:女性たちのソ連強制収容所

タイトル読み

アカルイ ヨル クライ ヒル

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内容説明・目次

巻冊次

[正] ISBN 9784087601886

内容説明

車両の扉にがんじょうな閂が通された。ガターン…さあ出発だ…。作家ワシリー・アクショーノフの母、エヴゲーニヤ・ギンズブルグは極北の地での強制労働に連行される。スターリン独裁下のソ連。大学で教鞭をとり、忠実な共産党員でもあったインテリ女性がやみくもに粛清のターゲットにされた。集会での糾弾、職場追放、苛酷な取り調べ。夫と子供たちから引き離されて18年におよんだ苦難を、人間としての尊厳だけは失うまいと生き抜き、事態を常に冷静な目で見つづけて綴った、美しくも強靭な、こころの記録。

目次

  • 暁に鳴る電話
  • 最後の年
  • 除名
  • 取り調べるからにはちゃんとしたネタがある
  • ぼくを許してくれるかい?
  • 寄るべないみなしご
  • ブトゥィルキ獄の洗礼
  • 「徒刑—ああ、この天恵!」
  • ストルィピン車中にて
  • 地下懲戒独房
  • 獄内の火事
  • シュリッセルブルグの廃墟〔ほか〕
巻冊次

続々 ISBN 9784087601909

内容説明

寒暖計を見る。たった零下30度だ。すばらしい日和。太陽さえ覗いている。—極北の地の強制収容所で10年の刑期を終えたエヴゲーニヤ・ギンズブルグは、愛する人のもとに急ぐ。しかし、彼女を待ちうけていたのは、さらなる苦難にすぎなかった。スターリン独裁下のソ連。無実の罪でシベリアに送られたインテリ女性が、命ぎりぎりの生活を綴って、みごとな人間賛歌をうたいあげる感動のドキュメント。

目次

  • 1 火の鳥のしっぽ
  • 2 またもや競売
  • 3 黄金なすわが都
  • 4 気高い仕事
  • 5 一時警護を解かれた者
  • 6 旦那の怒りと、旦那の愛と
  • 7 「人前で泣かないで…」
  • 8 カルタの家
  • 9 アルファベット順
  • 10 ワシコフ館
  • 11 地震のあと
  • 12 思想戦線の七匹の子やぎ
  • 13 ごきぶり大将
  • 14 やがてお昼だ
  • 15 ラジオはバッハの音楽
  • 16 古典を学ぶ保安将校
  • 17 夜明け前
  • 18 犯罪要因欠如により
  • 19 エピローグ

「BOOKデータベース」 より

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