ナンシー・キュナード : 疾走する美神(ミューズ)
著者
書誌事項
ナンシー・キュナード : 疾走する美神(ミューズ)
河出書房新社, 1991.4
- タイトル別名
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Nancy Cunard
ナンシー・キュナード : 疾走する美神(ミューズ)
- タイトル読み
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ナンシー キュナード : シッソウ スル ミューズ
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内容説明・目次
内容説明
狂乱の1920年代パリ、幾多の星がきらめくその空を、ひときわ輝く“彗星”が駆けぬけた。クイーン・エリザベス号を有する名門キュナード汽船の令嬢ナンシー。透きとおる白い肌、ほっそりした肢体、冷たい緑の瞳、そしてスキャンダラスな行動は多くの芸術家を魅了する。だがナンシーは1920年代のシンボルにとどまろうとはしない。詩を創作し、出版社を設立し、ベケットの処女詩集を世に送り、のちには従軍記者としてスペイン市民戦争に参加する。奔放な情事はルイ・アラゴンを自殺未遂に追い込み、黒人男性への恋はロンドン社交界に激しい怒りを捲きおこす。決して偶像にすることのできぬ、疾走する美神ナンシー。時代への反逆に捧げられたナンシーの波瀾の生涯を鮮やかに描いた、初の本格的伝記。
目次
- 1 イギリスとアメリカを結ぶ絆
- 2 貴族の館に生まれて
- 3 孤独な少女
- 4 第一次世界大戦前のロンドン社交界
- 5 若い士官と結ばれて
- 6 破綻した結婚
- 7 ベストセラー作家、マイケル・アーレンとの恋
- 8 『恋愛対位法』—オルダス・ハクスリーの苦い恋
- 9 処女詩集『アウトローたち』
- 10 青春のパリ
- 11 美貌の恋人、ルイ・アラゴン
- 12 田園生活
- 13 ヴェネツィアの黒い恋人
- 14 禁断の恋に落ちて
- 15 出版社アワーズ・プレス
- 16 ベケット発見
- 17 母、レディ・キュナードとの決裂
- 18 黒人問題へのめざめ
- 19 辛辣なとげ
- 20 ハーレムのナンシー
- 21 『ニグロ』の出版
- 22 モスクワ訪問
- 23 スペイン市民戦争下のジャーナリスト
- 24 フランコ軍の進撃を逃れて
- 25 チリ、メキシコ、ロンドン
- 26 夢破れて
- 27 『偉大なる男』—回想のノーマン・ダグラス
- 28 ジョージ・ムアの思い出
- 29 スペインへ、ふたたび
- 30 悲しい錯乱
- 31 老いと孤独と
- 32 最後の旅
「BOOKデータベース」 より