脱囚高野長英
著者
書誌事項
脱囚高野長英
(春陽文庫)
春陽堂書店, 1990.9
新装版
- タイトル読み
-
ダッシュウ タカノ チョウエイ
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
渡辺崋山らとともに蛮社の獄(言論弾圧事件)に連座して入牢の身となった高野長英—長崎のシーボルト鳴滝塾で医術を学んだ蘭学者—は思惑違いの永牢を申し付けられたが、入牢5年目の天保15年、獄中の手先を使って獄舎に放火させ、解き放ちに乗じ脱走した。脱獄した長英は弟子の多い上州吾妻郡に潜むこととなったが、早くも人相書きが回され、しかも折り悪しく博徒国定忠治狩りとも重なって、その逃避行には厳しいものがあった。そうした中で、長英は国家有意の使命をなし遂げんと励み、また真実の愛に邂逅していく。—騒然たる幕末の世相を背景に、類まれな学才と行動力で活躍した長英の波乱の生涯を通じ、その思想と人間性、さらには黎明期の近代医術事情をも併せ描いた歴史小説の雄編。
「BOOKデータベース」 より