日本人の自伝
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書誌事項
日本人の自伝
(講談社学術文庫, 984)
講談社, 1991.8
- タイトル読み
-
ニホンジン ノ ジデン
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注記
「日本人の自伝」(講談社文庫、1979年6月刊)を底本とする
内容説明・目次
内容説明
わが国の自伝的著作の系譜を通観し、もっとも秀れた2つの自伝、内村鑑三『余は如何にして基督信徒となりし乎』と、福沢諭吉『福翁自伝』を対比・分析する。さらに山鹿素行、新井白石、松平定信等、近世日本人の自伝における武士的自我へと遡り、日本人の心性の根幹を精緻に講究。自伝というジャンルの東西文学史上の位置を展望しながら、日本人の「我」の自覚の歴史を解明する著者のライフワーク。
目次
- 自伝の系譜—公的なもの、私的なもの
- 勝小吉と鈴木牧之—私を語る根拠
- 内村鑑三(聖と俗;原型と独創)
- 福沢諭吉—「俗」なる自我の魅力
- フランクリンと福沢諭吉—俗なる自我を支えるもの
- 新井白石(武士的自我のかたち;父のイメージ)
- 山鹿素行—武士的エゴチズムの系譜
- 松平定信—大ディレッタントの自我構造
- 江馬細香と頼山陽、只野真葛と滝沢馬琴—女流自伝の幻
- 7世市川中車と初代・3世中村仲蔵—演技者の自意識
「BOOKデータベース」 より